結納式の手順および口上例
- 新婦宅では、約束の時間前に全員が玄関外で待ち、ふすまやドア、玄関入口などは開けておきます。
- 玄関での挨拶は、「おじゃまいたします」「失礼します」「お世話になります」などシンプルにします。
- 仲人あるいは新郎側は、「お床を拝借いたします」と言って結納品を床の間もしくは部屋の上座に飾ります。
- 仲人あるいは新婦側は、おみやげ結納があれば受書と一緒に下座に飾ります。
- 一同着席(座布団は使わない)したところでおもむろに始めますが、口上を述べる際には扇子を前に置きます。
- 仲人
- ただいまより、○○○○様と○○○○様とのお結納の儀をとりおこなわせていただきます。
- 新郎父親
- ただいまより、略儀ではございますが結納の儀をおさめさせていただきます。
仲人婦人あるいは新郎母親は、正面に飾っておいた茂久録を新婦父親の前に運び出し、正面を向けて押し進めひとひざ下がって一礼をします。そして、自席に着いたところで仲人あるいは新郎父親は口上を述べます。
- 仲人
- 本日は、お日柄もよろしく誠におめでとうございます。このたびは○○○○様と○○○○様とのご縁談めでたくととのいましたので、お約束のしるしとしてお結納の品を持参いたしました。おあらためのうえ、幾久しくご受納くださいますようお願い申し上げます。
- 新郎父親
- このたびは、ご丹精にお育てのお嬢様をご無理申し、ご承諾くださいまして誠にありがとうございます。本日は、吉日ではございますので、略儀で失礼とは存じますが、お約束のしるしとして結納の品々を持参いたしました。おあらためのうえ、なにとぞ幾久しくご受納くださいますようお願い申し上げます。
新婦父親は、茂久録を丁寧に開き新婦母親、新婦と順に確認して回覧し、元通りにしたのち口上を述べます。
- 新婦父親
- ただいまは誠にご丁寧なお言葉を賜りましてありがとうございます。そのうえ結構なお結納の品々をいただきまして、厚くお礼申し上げ、幾久しく受納いたします。
- 新婦
- ありがとうございます。
新婦母親は、確認した茂久録を正面に飾り、受書を用意し仲人または新郎父親の前に運び出し、正面を向けて押し進め、ひとひざ下がって一礼をします。そして自席に着いたところで新婦父親は口上を述べます。
- 新婦父親
- つきましては、こちら受書でございます。おあらためのうえ、幾久しくお納めくださいますようお願い申し上げます。尚、おみやげ結納ならびにおみやげの品を整えましたのであわせて幾久しくお納め下さいませ。
受書を確認して仲人または新郎父親は口上を述べます。おみやげ結納に対する受書は出しません。
- 仲人
- 確かに幾久しくお受けいたします。これをもちまして○○○○様と○○○○様とのお結納の儀はめでたく相済みました。本日は誠におめでとうございます。
- 新郎父親
- 確かに幾久しくお受けいたします。誠にありがとうございました。
- 新郎
- ありがとうございました。
ふたりが正面に出て、新郎から新婦に婚約指輪を贈り披露し、一同拍手で祝福します。
めでたく結納の儀も済み、なごやかに会食し今後の挙式や披露宴のことなど歓談してお開きにします。
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