黒無垢。
こんにちは、沖本です。
先日、来週婚礼のお客様の衣装が仕上がりました。
実は、一から染めて頂いた和装があるのです。
それが、こちらの『黒無垢』。
白無垢というのはよく耳にするかと思います、真っ白い打掛けです。
こちらの黒無垢。お写真の通り、真っ黒です。
裏地は赤になっており、黒が栄える色合いです！
新婦様、数年前に結婚されたお姉さまの衣装合わせに付いて行かれた際に
ある衣装店でこの真っ黒の打掛をご覧になられたようです。
その際、衣装店のスタッフよりこの衣装の説明を受けられました。
白無垢はこれからあなたの色に染まりますよ。の、意味がありますが、
この衣装は元から真っ黒。すでに相手の家（新郎家）の色に染まりました。
と、いう意味があるんですよ。
との説明を受けられたそうです。
その時、新婦様はいつか自分が結婚するならこの衣装を着たい。
でも、着るためは相手の家を心から好きになり、この家に染まりたい！
という、思いがないと着れないな。
と、思われたそうです。。。
それから数年後、この家に染まりたい！と、思われる新郎様、そして新郎のご家族に出会われました。
結婚式の準備を進めていくうちに、
以前、見た黒無垢が着たい！と、いう思いは強くなり
新たに頼んで白無垢を黒に染め直して頂きました！！！
私も出来上がったとの連絡を受け、すぐ見に行ったのですが
キレイな染まり具合、波模様、鶴模様までハッキリと浮き出ており
なんとも素敵な仕上がりでした(>_<) 
当日、このお衣装は４点着られる中で最後の最後にお召しになられます。
黒無垢を着られるストーリーもきちんとあり、お二人の人柄溢れる披露宴になります。
一人一人の思いをカタチにしていく、それが私たちの仕事。
衣装店と打ち合わせをし、出来上がった黒無垢姿を見るのがとても楽しみです＾＾
沖本 咲樹